日本人が旅先で狙われた生配信中の襲撃事件。
それは、スペインのバルセロナで起きた。
ネット配信者・へいへいさん「(配信が)プツプツ(途切れるの)直ってるかな? 直らん?」
男「name?」
ネット配信者・へいへいさん「え? 名前? へいへいだよ」
生配信中に後ろから話しかけてきた2人組の男。
しばらく一緒に歩いていた次の瞬間、突然、1人が背後から襲いかかった。
羽交い締めにされた配信者のうめき声とともに、映像は乱れ、聞こえてくるのは襲撃犯ともみ合う音声だけ。
SNSでは、安否を心配する声が相次いだ。
すると、配信が途絶えてからおよそ12時間後、配信者がSNSを更新。
無事であることを報告した。
襲われたのはネット、配信者のへいへいさん。
現在、フランスを旅行中のへいへいさん自身が、恐怖の瞬間を語った。
ネット配信者・へいへいさん:
「まあ怪しいなと思っていたので、警戒はしていたんですけど、実際に来られると、やっぱりちょっとパニックですね」
11月5日からエジプトやポルトガルなどを回り、旅先から生配信をしていたへいへいさん。
3つ目の訪問国となったスペインで、今回の被害に遭った。
ネット配信者・へいへいさん:
「自撮り棒についてる携帯を無理やり取られて。(盗まれたものは?)AirPodsと現金ですね。350ユーロ(約5万7000円)」
生配信を行っていたのは、バルセロナの海沿いにあるカジノを訪れた帰り道。
配信の映像をひも解くと、襲撃犯が計画的に犯行に及んでいた実態が浮かび上がってきた。
生配信のスタート地点は、カジノの目の前。
午後11時過ぎにもかかわらず、周囲には多くの人。
その時だった。
男「どこから来たの?」
ネット配信者・へいへいさん「ジャパン」
すれ違いざまに話しかけてきた2人組。
駆け寄ってきて、がっちり握手を交わすと、さらに、「ハロ~!」と生配信中のスマホに向かって笑顔で手を振っている。
しかし、この2人組、顔の特徴や帽子、そして服装が、へいへいさんを襲った2人と一致している。
このあと、犯行に及ぶまでのおよそ10分間、2人組の男はへいへいさんに狙いを定め、つけ回していたとみられる。
握手したあとも、歩きながら生配信を続けたへいへいさん。
その背後には、距離を取りながら歩く2人組の姿がたびたび映り込んでいた。
およそ600メートルもの距離をつけ回した男たち。
へいへいさんが表通りを離れ、人けのない寂しい通りに入ったところで、少しずつ距離を詰め、背後から話しかけて犯行に及んだ。
事件については、現地警察が被害届を受理し捜査中。
へいへいさんは手足に外傷を負ったほか、首には、むち打ちのような症状が残っているという。
ネット配信者・へいへいさん:
「まさか自分がこうやって被害に遭うと思ってなかったので、こういうことをきっかけに拡散されて、少しでも同じような被害がなくなればいいなと」